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2025年3月期 中間

株主様・投資家様
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ご挨拶

ご挨拶日頃から弊社業務におきましては多大なるご高配を賜りまして誠にありがとうございます。心より感謝し、御礼申し上げます。今年も昨年に続き猛暑日数において、記録が更新されてしまっています。地域によっては水害等により大変な被害にあわれた方々も多く、亡くなられた方のご遺族の皆様には、心よりお悔やみ申し上げます。自然災害が多く発生し、今後の地球環境において適切な対策を早急に実行していかなければならないことを強く感じております。

弊社社業におきましては、今年度を含む3ヶ年計画(第3次中期経営計画)を発表させていただいております。今年度はその初年度であります。現在のところ予定通りの進捗をしており、2027年3月期の売上150億円、営業利益30億円に対し着実に遂行いたしております。

家賃債務保証に続く第二、第三の柱とするべく、医療費用保証、介護費用保証も順調に成長し、導入実績も確実に伸びており、契約者様においては大変重要なサービスであるとのご評価をいただいております。また今後の我が国の重要な課題である少子化において、青少年の健全な育成をお支えする養育費保証につきましては、大手保険会社と協業し構築いたしました「養育費保証自治体モデル」も順調に普及し始めております。

「社会のニーズと共に存在し続ける!」という強い意識を持つことでしっかりと運営してまいります。引き続きのご支援ご期待をいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

社外取締役インタビュー

リーダーを目指す女性の
サポート経験を活かし
世の中へ「喜び」「安心」「信頼」を
届けたい

社外取締役 社外取締役
社外取締役
網野 麻理

2021年より社外取締役を務める網野麻理氏。コミュニケーション術のスペシャリストであり、女性リーダーの育成に情熱を注ぐ網野氏から見たイントラストのガバナンスの実効性と企業価値向上に向けた課題とは何か。事業の強み、魅力と併せてお聞きしました。

保証サービス利用者の目線で物事を考え
経営陣に提言することを心がけています

イントラストの社外取締役に着任された経緯を教えてください
もともと私はクレジットカード会社でプレミアム会員向けのコンシェルジュとして働いていたのですが、2011年に退職してからは、女性が社会で新たな一歩を踏み出すためのイベント開催やワークショップ運営を行い、株式会社プライムコムという会社を起業していました。
そうしたなか、経営の勉強のために通っていた経営者向けのビジネススクールで、以前イントラストの社員だった方にお声がけいただいたことが、着任のきっかけです。当時、イントラストは女性の社外取締役を探していたようで、そのご縁から桑原豊社長とお話しさせていただくことになりました。
桑原社長からはコーポレートスローガンである『信頼の、まんなかに』へ込めた想いと、総合保証サービス会社としての信念、さらに、これからイントラストが目指していく未来についてもうかがいました。私は保証業界に関わった経験はありませんでしたが、世の中へ「喜び」「安心」「信頼」を届けたいという想いは同じです。また、リーダーを目指す女性たちを多くサポートしてきた経験を活かすことができる機会もたくさんあるのではないかと思い、お引き受けいたしました。
社外取締役の役割とは?
社外取締役は企業と利害関係がなく、社内で昇格した人材でもありませんので、企業内部の意見や情報にとらわれず、客観的な視点から経営に対するアドバイスや監督を行うことができます。それぞれの社外取締役の専門分野における知識や、会社組織のなかにいるとなかなか気づけないような知見を提供し、経営陣に新たな「気づき」を与えることも重要な役割です。
私の場合は、サービスを通じて長く人と関わってきましたので、イントラストのあらゆる保証サービスを利用されているユーザー、また、株主の方々の目線でも物事を考え、提言することを心がけています。そのサービスが女性の目にどう映っているのか?という点も常に意識しています。

弱い立場の人々に希望を与えるため
先駆者の宿命を受け入れながら前進

魅力 網野取締役から見たイントラストの魅力は?

最大の魅力は、多くの人々の人生に希望と光を与えるサービスを提供していることです。例えば家賃債務保証では、高齢者や在留外国人の方が安心して入居できる仕組みを確立しています。また、相手の再婚や経済状況の悪化によって支払われなくなった養育費の保証サービスを日本で最初に始めた会社でもあります。「高齢者だから」「外国人だから」「離婚したから」と自分を責めて諦めてしまうことがないようにサポートし、安心や信頼を提供する。社員一人ひとりにそういった意識があることもイントラストの強みだと感じますし、人の可能性を広げ、人生を豊かにしていくお手伝いを展開しながら、ビジネスとしても成長を続けているというのは、本当に素晴らしいですね。
企業は規模が大きくなると、ただマニュアル通りの画一的な対応で済ませるようなケースが増えるものですが、イントラストには、どうすれば最もユーザーの役に立てるのか、一歩踏み込んで考えることができる土壌がある、という点も大きな強みだと思います。

道なき道を切り拓く先駆者は、枠組みやルール作りなどの面で試行錯誤を繰り返すことになり、苦労が報われないことも少なくありません。イントラストはそんな宿命を受け入れながらも、常に利用者の目線で物事を考え、安心と信頼を届けようとしています。そのお手伝いができることに、私は誇りを感じています。


イントラストの取締役会におけるガバナンスの実効性はどう評価されていますか?

イントラストの取締役会は、明確な当事者意識とスピード感をもって機動的に意思決定を行っており、業務執行を監督する仕組みや体制は高いレベルで整っていると感じています。次のステップに進むために必要なことがあるとしたら、多様性を高めることではないでしょうか。例えば、社内出身の女性取締役の就任であったり、女性取締役の割合を高めることであったり。もちろん、女性だけでなく、外国の方や障がいのある方など、立場の違う様々な人の意見を取り入れやすい仕組み作りも大切だと思います。
私がお声がけいただいたのも、そういった背景があってのことでしょうから、ジェンダーや国際性、職歴、年齢などを含む多様性と適正規模の両立に貢献できるように、しっかりと社外取締役としての役割を果たしていきたいと考えています。

一人ひとりに寄り添う気持ちが原点。
誰も取り残さないための取り組みにご期待ください

メッセージ イントラストに期待していることは?

イントラストは総合保証サービスのリーディングカンパニーであり、医療費用保証、介護費用保証という未踏の分野を切り拓いた先駆者でもあります。それを可能にしているのが、できない言い訳を考えるのではなく、どうしたらできるようになるかをまず考えるという、イントラストの精神だと思います。
既存の枠組みにとらわれない発想で、同業他社がやっていないこと、やろうとしないことにも挑戦しながら、そのフロンティア精神を次代に継承し、今後も成長を続けてほしいですね。


メッセージ ステークホルダーの皆様へメッセージをお願いします

イントラストは、たとえ小さな声であっても保証サービスを必要とする人々の意見を拾い上げ、『商品開発』と『市場開拓』に情熱を注ぐことのできる社員と、既存の枠組みを壊して再構築することをいとわない経営陣が揃っている会社です。その根底にあるのは、社会的に弱い立場に置かれてしまっている人々を含め、誰ひとり取り残すことなく「喜び」「安心」「信頼」を提供していこうという信念です。イントラストの社外取締役を務めるなかで、一人ひとりに寄り添う気持ちが仕事の原点なのだと、私自身も改めて実感しています。今後もその想いを忘れず、ステークホルダーの皆様との対話を通して企業価値向上に貢献してまいります。引き続き、イントラストの取り組みにご期待ください。
PROFILE

網野 麻理 (あみの まり)

PROFILE

1993年新卒でクレジットカード会社へ入社し、ゴールドカード、プラチナカード会員専属のコンシェルジュとなり、14年間のべ16万人以上のVIP対応に携わる。エグゼクティブと信頼関係を築く、独自のコミュニケーション術を確立し、クレーム対応や育成の責任者としてコールセンターの運営にも携わる。また、二度の産休育休を経験し、同社のパイオニアとしてワークライフバランスを実現させる。
東日本大震災を機に独立し、企業の育成をサポートする株式会社プライムコムを設立。不動産、車、ジュエリーなど高額商品を取り扱う企業や「一生に一度のお買い物」を取り扱う企業に対し、覆面調査や研修を行い、指名やリピート、口コミを増やしていくためのノウハウを提供している。近年は医療機関や寺院、大学などに向け、ホスピタリティの醸成やチームビルディングのコンサルティングなども行っている。
2011年女性の活躍を応援するボランティア組織を立ち上げ、47都道府県52ヶ所で女性リーダーを選任し、同日同時開催のイベントを企画するなど、女性の新たな一歩を踏み出すきっかけを提供しながら、リーダーシップの育成にも力を入れている。

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お客様の声

~『スマホスNEXT』導入事例~

国民健康保険南丹病院組合 京都中部総合医療センター

国民健康保険南丹病院組合
京都中部総合医療センター

京都府南丹市

写真
京都府南丹医療圏(亀岡市、南丹市、京丹波町)において、入院病床数464床(一般450床、結核10床、感染症4床)、人工透析56床を有する公立総合病院です。
『スマホスNEXT』導入の経緯
自他施設の共通課題である経営改善について、当院においても医事担当課の課題改善を指示され調整しました。
喫緊に改善を要する課題は大きく分けて、①診療報酬算定による収益向上②超過勤務時間数圧縮③未収金の回収でした。これら課題の対策を講じるために、多角的に現状要因分析を行いました。そのなかで、有限である人的資源活用のため、職員が行うべき業務の優先順位を付け、注力すべき時間を捻出することを考えました。病院職員が「すべきこと」「じゃなくても良いこと」「じゃない方が良いこと」に区分けし、未収金回収業務は労力が割に合わないことから「じゃなくても良いこと」に区分けし、民法の改正もあり、経費・運用協議を重ね、連帯保証人代行制度スマホスNEXTの導入を決め、保証会社にイントラストを選定しました。これにより未収金が減少し、超過勤務時間短縮により診療報酬算定業務に注力する時間捻出が可能となり稼働額向上につながりました。
導入後の感想
スマホスを導入していることを入院患者さまにお知らせすることにより未払い抑止効果があり、職員の未収金対応件数が減少しています。また、スマホスの仕組みがあることで、債務者とお話がスムーズに進み、業務効率化や職員のモチベーションの維持につながっています。
イントラスト担当者コメント
京都中部総合医療センター様とは年に数回、訪問やオンラインにてお打ち合わせをする機会がございます。その度に感じるのは経営層だけでなく、事務部門の方々全員が病院経営を強く意識されているということです。事務局次長にお伺いしたところ、「職員、派遣・委託は目指す目標が同じ『協働チーム』になっている」とのことでした。事務職員だけでなく、医師も巻き込みながら、『協働』で課題解決に取り組み続けておられるようです。嬉しいのは弊社も『協働チーム』の一員として考えてくださっているようで、こんなことはできる?と相談をいただくことがあります。そこから、お互いがwin-winになる新しい取り組みを始めることもできました。スマホスを導入していただき5年経ちますが、さらにサービスを向上させて、病院経営に寄与できればと考えております。

一般社団法人
上尾中央医科グループ協議会

埼玉県上尾市

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上尾中央医科グループ(AMG)の計28病院にてスマホスを導入。
埼玉県上尾市に本部を置くAMGは、上尾中央総合病院を基幹病院として埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、茨城県、山梨県、群馬県の1都6県に28病院と21介護老人保健施設等を開設し、地域でのハイレベル・トータルケア(保健・医療・福祉)を提供しています。
『スマホスNEXT』導入の経緯
導入以前は、入院患者さまの未収金や分割支払などに多くの時間を要するため、それらの業務に携わる事務スタッフの業務削減や負担を軽減する改善案を模索しておりました。そのなかでスマホスNEXTの存在を知り、興味を持ちました。当初は、上尾中央総合病院を含めた数病院の導入から始まりましたが、グループ全体共通の課題であった未収金や連帯保証人を準備できない患者さまの問題の解決につながるため、現在では全28病院でスマホスNEXTを採用しております。
導入後の感想
スマホスNEXTの導入には、業務の効率化や負荷削減への効果を感じております。現在では、患者さまへの入院説明の際に保証会社の説明を織り込むことで未収金そのものが減少し、長期的な未収金回収の業務も大幅に削減できました。さらには、入退院に従事する事務スタッフの時間的・精神的な負担も少なくなり、その他の業務の時間を捻出することができ、意欲的に働くことにもつながっております。
イントラスト担当者コメント
上記にご記載いただいておりますように、上尾中央医科グループの全28病院様にてスマホスNEXTを導入していただいております。各病院様によって特色も異なるかと存じますが、グループ全体での意思統一を図られており、本サービスを最大限にご活用いただいていると感じております。
弊社としましても、より良いサービスをご提供できるよう精進し、上尾中央医科グループの全28病院様の発展に微力ながら貢献していきたい所存です。

株主の皆様からいただいた
アンケート結果

調査期間:2024/6/21~2024/7/31

  • グラフ
  • グラフ
株主様が特に関心を持たれた
内容トップ3
トップ3 トップ3
q a株主の皆様から寄せられた
声にお答えいたします
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同業他社と比較したときの、イントラストの強みを教えてください。

q

家賃債務保証事業の特徴は、大手管理会社に採用され長くお取引いただいている点です。その要因として、①大手管理会社固有のニーズに応える商品やソリューションサービスをオーダーメイドで構築提案できること、②継続的にクライアントの基幹システムと連携を行うことで業務効率を高め、安定的な取引にしていること、③取引の安定性と業務効率の上昇により、結果的に業務委託手数料を比較的高めにお返しできていることなどが挙げられます。

q

ソリューションサービスとはなんですか?

q

ソリューション事業とは、弊社の専門性を活かしお客様のお悩み(ニーズ)を解決する業務受託型サービスです。例えば、家賃債務におけるソリューション商品では「未入金案内」「審査支援業務」「顧客管理システムの提供」などがあります。保証の場合、当社が督促(役務提供)と代位弁済(立替)を行うため、お金を回収できない時には立替金が焦げ付くリスクを負いますが、ソリューションサービスでは役務のみを提供し立替を行わないため、滞納による焦げ付きリスクを取ることはありません。

q

金利上昇がビジネスに及ぼす影響はありますか?また、未回収リスクが増える可能性はあるのでしょうか?

q

現状有利子負債がない当社において、資金調達面での影響はほぼございません。ハウスメーカー系のクライアント企業様の新築賃貸マンション着工数については、金利の影響を受けて減少する可能性もございますが、ストックビジネスを展開している当社において受ける影響は軽微であると認識しています。
また、回収面につきましても、景気や金利の変動といった外部要因の影響は受けにくいと考えております。実際に、コロナ禍を含む直近数年の滞納率・回収率に大きな変動はございませんでした。当社のクライアント企業様がおおむね業界大手の管理会社であり、入居者が家族世帯を中心とした比較的安定した層であることが要因だと考えられます。

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回収率はどれくらいなのでしょうか?

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当社の家賃債務保証における滞納発生率は約7%、回収率は約98%でございます。保証お引き受け前に実施する審査にて厳格にリスク判断をしているため、保証業界のなかでも審査通過率は低いと認識しております。そのため、コンプライアンスを重視した督促行為による回収率も高く、クライアント企業様からも好評をいただいております。

q

イントラストで働いている人のモチベーションはなんでしょうか?

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総合保証会社としての既存の枠から飛び出し、新たなビジネスの可能性を探求し続けられることはモチベーションの一つになっていると考えています。当社の社訓は「明るく、楽しく、真剣に」です。働くことを通じて様々なことに挑戦して、自身の心の充実も実現してもらいたいと考えております。

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中期経営計画の達成に向けて、課題に感じていることがあれば教えてください。

q

売上・営業利益の達成について、現在順調に進捗しております。現在お取引のあるクライアント企業様との信頼関係をさらに深くし、総合保証サービスをもって柔軟にお客様のニーズにお応えしていけば達成できる目標だと考えております。なお、中計の達成目標数値には、今後のM&Aによる収入・収益は含まれておりません。

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